Javaによる連続体力学の有限要素法

森北出版からでている,内山和実著 「Javaによる連続体力学の有限要素法」を再び通勤中に読んでます。
薄いので持ち運びに便利で,電車の中でも読めます。

この本の僕の感想は「手軽に有限要素法を知る」につきます。

内容は弾性体→熱伝導→流体という順番に有限要素法を適用させる基本がかかれています。
章を追うごとにステップアップしていく感じですね。
つまり,ガラーキン法って何?からはじまり,要素方程式とかを作り,非定常状態(時間微分の項があらわれる),そして熱伝導と流体の連成(連立して解析)までがのってます。

個人的には要素方程式の組み立て方が読んだ中では一番わかりやすく書かれているな〜と思います。
けど,実は全部読んでないです。熱伝導の3章までです。(流体関連は興味が出たらよむつもり)


サンプルで付いている実際に動くJavaコードもわかりやすい。
またJavaということもあってサンプルは結果を視覚的にわかりやすく表示するのもポイント高いです。
こういうサンプルが付いてる本ってのはあまりないのでは?
ただJavaってシミュレーションとかをする人から嫌われているような気がするんですが。。。どうでしょうか?

ところでこの本の第一章は弾性体のねじりの解析なんです。
ねじりじゃなくて素直に引張とか圧縮でよかったんでないの?と思ってしまう。


でもそういった気にくわない点もこの本の良さ「手軽に有限要素法を知る」というメリットの前では霞みます。
初学者におすすめの本です。